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2015年 製薬企業の動向

後発医薬品シェアーの拡大、長期収載品の苦戦による国内市場は苦戦。業績を左右する海外展開

2014年3月期決算(2013年度実績)によると、主要製薬企業の売上高伸率は2.9%増と低い水準だった。また東京証券取引所1部上場の主要製薬企業25社の営業利益率は11.2%であったが、この数字は2009年から2013年までは毎年1%ずつ、4%の低下であったが、2013年から2014年は2.4%の大幅低下である。 この収益悪化、利益率低下は2014年度薬価制度改定である。後発品の置き換えが60%未満の長期収載品の薬価を下げ続ける新ルールや、DPC病院で新たな後発医薬品促進策を導入したことにより、長期収載品の大幅売上ダウンによるところが大きい。製薬企業の収益構造はますます海外展開に左右されてきており、長期収載品の売上ダウンによる低迷する国内市場を海外展開で補う形がますます明確になってきており、国内依存型の製薬企業はますます厳しい状況が続くであろう。
また、外資系製薬企業日本法人10社の2013年度業績は2.4%増収であったが、2013年度の国内医療用医薬品市場は4.8%増(IMSジャパン調べ)、主要国内製薬企業の2.9%増も下回り、近年の外資系企業の攻勢も一服した。 売上高トップはファイザーで5,307億円(前年比1.2%増)、MSDの3,464億(2.7%減)、ノバルティスの3,252億(前年比0.8%増)。伸び率のトップはバイエル薬品で2,013億(17.9%増)、日本イーライリリーで1,920億(9.3%増)、日本ベーリンガーの2,064億(8.4%増)と新製品の投入された企業が好調であった。

後発医薬品市場は専業、新薬系、チェーン薬局系の後発医薬品メーカー16社の売上高伸び率は19.4%に達し、後発品使用促進政策の誘導で2013年も市場の活性化が順調に進んだ。 この後発医薬品専業メーカーの伸長、新薬専業メーカーの長期収載品の苦戦による国内市場の低迷は国の政策誘導もあり2015年度も続くことは確実である。

2014年薬価収載された新薬は64成分97品目。このうちピーク時の売上高予想が100億円を超えたのは20製品であった。特に話題となったSGLT-2阻害剤は1年で5成分が発売されたが、日本糖尿病学会が高齢者への慎重投与を求めたことにより期待したスタートは切れていない。長期収載が解禁される2015年以降の医療現場の判断に期待するところである。 一方、抗がん剤は順調にスタートを切った。前立腺がん適応の「イクスタジン」、「ザイティガ」 世界発のPD-1抗体のオプシーボなどの新薬は今後も大きく期待できるであろう。

またここ数年増加し続けたMR総数は初めて前年度を下回った。0.2%(29人)減の6万3846人となり、企業側はシェア・オブ・ボイスの戦略か生産性の向上を意識した効率的なMR投入を考え始めたようだ。このような状況の中でコントラクトMR数は2014年10月には4148人(前年比16.8%増)に達した。今後もMRのアウトソース率は進み2015年には5000人規模(アウトソース率8~10%)の計画で、MRのアウトソースはますます、進むであろう。

2015/4/3